コラム 第20回
【質問①】責任、責任という言葉が飛びかっていて心が折れそうになります
メダルノムコウ読者から寄せられた質問に、鈴木桂治氏が回答します!
【読者からの質問】
医療職で毎日のように責任、責任という言葉が飛びかってます。
ミスをしてしまった時に、ほかの人も関わっていることなのに、自分だけのせいみたいな感じに言われます。
心が折れそうになるときもありますし、人間関係でうまくいかないことも、縁が切れそうになることもあります。
アドバイスがあれば、お願いします。
【回答】
人の目を気にせず、
自分の価値観を高めていくことに注力して、
黙々とやることが大事だと思う。
医療職でどのようなミスかはわからないが、
ミスはどこにでもつきまとうものだし、100%完璧にすることは難しい。
ミスの原因は、自分でなく、まわりの環境にあることもある。
自分ができることだからやっていると考え、
俺がやらなければ、この人達はなにもできないんだ、
くらいにポジティブに考えてみてはどうだろうか。
人の目を気にせず、自分の価値観を高めていくことに注力して、
黙々とやることが大事だと思う。
私は、人の声を気にしないタイプで、
人間関係をうまくいかせようともあまり考えない方だ。
でもそれは、昔からそうだったわけではなく、
大学の監督になってから、そんな考えに変わっていった。
当時あまり強くなかった国士舘大学柔道部の監督になったときに、
どうやって立て直していこうかと日々試行錯誤していた。
2カ月くらい、休みなく練習したときもあったし、
よいと思った方法はいろいろ試してみた。
それを見て「そんな練習しても強くならないぞ」と批判する人も現れた。
中には、自分の考えを述べずに、ただ批判的なことを言う人もいた。
その頃から、「では、ほかにどんな解決策がありますか?」と求めたときに、自分の意見をしっかり言えない人の話は聞かない、まわりの人に何を言われても、俺が自分で決めたことをやる、という考えが強くなっていった。
もちろん、聞く耳はつねに持ち、よいと思ったことや参考になりそうな意見にはどんどん手を伸ばして、それが良いのかどうかを考え、判断する。
聞くべき意見を見定めて、自分のやりかたに取り込んでいく。
それが、監督としての「責任」でもあると思っている。
思い通りの結果を出せなくて、心が折れそうになるときは私にもある。
でもそこで決して腐らずに、自分を信じて黙々と取り組むことで状況も変わっていくのではないか。
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