このサイトに込めた思い

現在、私は母校である国士舘大学で教鞭をとりながら、
柔道部総監督として、柔道男子日本代表の重量級担当コーチとして、
後輩の指導・育成にあたっている。
そして、柔道業界、さらには日本のスポーツ界のよりよい未来のために、
自分にできることはなにか、メダルの先にある生き方を探求しているひとりでもある。

金メダルをとったから、人生すべてがうまくいくかというと
そんなことは決してない。
金メダルをとったからこその苦悩や、
金メダリストという肩書きがかえって「邪魔だ」と感じることもある。

確実にいえるのは、メダリストの人生は、
その後、選んだ道によって大きく変わるということだ。
メダルはゴールではない。人生の中でひとつの通過点に過ぎない。
だからこそ、メダルの先の未来に向けて、
なにを考え、どう行動するかが重要なのだ。

私は、柔道を通して、ほかの人にはなかなか経験できないような
おもしろい世界を見る機会に恵まれた。

そうした自分が経験してきたことを、
これから世界を目指す未来のアスリートたちに伝えていきたい。
そして、柔道家 鈴木桂治という枠を超えて、
ひとりの人間として、指導者として、3児の子をもつ親として
日々感じていること、考えていること、等身大の今を
自分の言葉で発信していきたいと思い
このサイトを立ち上げることにした。

金メダルをとったその先の未来に向けて。
「メダルノムコウ」という名前には、そんな思いを込めている。

プロフィール

鈴木 桂治

柔道家
1980年、茨城県出身。2004年アテネ・オリンピック100kg超級金メダリスト。世界選手権では、2003年に無差別級、2005年に100kg級を制覇、全日本選手権では、2004年、2005年、2007年、2011年に優勝。国士舘大学体育学部武道学科准教授。2020年10月より、国士舘大柔道部総監督に就任。男子日本代表の重量級担当コーチも務める。プライベートでは、3児の父であり、釣り、サーフィン、ゴルフなどアクティブに活動中。