現在、私は母校である国士舘大学で教鞭をとりながら、
柔道部総監督として、柔道男子日本代表の重量級担当コーチとして、
後輩の指導・育成にあたっている。
そして、柔道業界、さらには日本のスポーツ界のよりよい未来のために、
自分にできることはなにか、メダルの先にある生き方を探求しているひとりでもある。
金メダルをとったから、人生すべてがうまくいくかというと
そんなことは決してない。
金メダルをとったからこその苦悩や、
金メダリストという肩書きがかえって「邪魔だ」と感じることもある。
確実にいえるのは、メダリストの人生は、
その後、選んだ道によって大きく変わるということだ。
メダルはゴールではない。人生の中でひとつの通過点に過ぎない。
だからこそ、メダルの先の未来に向けて、
なにを考え、どう行動するかが重要なのだ。
私は、柔道を通して、ほかの人にはなかなか経験できないような
おもしろい世界を見る機会に恵まれた。
そうした自分が経験してきたことを、
これから世界を目指す未来のアスリートたちに伝えていきたい。
そして、柔道家 鈴木桂治という枠を超えて、
ひとりの人間として、指導者として、3児の子をもつ親として
日々感じていること、考えていること、等身大の今を
自分の言葉で発信していきたいと思い
このサイトを立ち上げることにした。
金メダルをとったその先の未来に向けて。
「メダルノムコウ」という名前には、そんな思いを込めている。