コラム 第17回

責任をとる覚悟

新体制を築いていくうえで大切にしたいことは、監督・コーチ・スタッフという垣根をつくらないことだ。
先日、ジュニアからシニアまでのコーチ・スタッフが一同に集まる会議があったときにも、「監督が一番えらい」「ジュニアよりもシニアの方が上」といった考えは、一切持ってほしくないことを強く伝えた。

パリオリンピックという大きな目標、その先に続く日本柔道の発展に向けて、「みんなで意見を出し合って、ひとつになりましょう。その指揮をとるのが監督の役目である」というのが私のスタンスだ。
なので、誰かのイエスマンにならずに自分の意見をしっかり言うことができる人、そして、聡明であり指導力がある人たちをコーチ・スタッフとして召集した。

自分がコーチ時代に思っていたことだが、強いチームをつくるうえで一番大事なのは、監督の考えや方針をコーチ・スタッフがしっかり理解できるかどうかだと思う。
コーチやスタッフのフィルターがきれいに機能しなければ選手にも正しく伝わらないし、その結果、チームとしてひとつにまとまることは難しい。

監督は、軸となる方針や考えを示し、その実行や細部はコーチ・スタッフに委ねる。私が求めたことに対して、力を貸してくれる人たちには全幅の信頼を寄せているし、その結果に責任をとる覚悟はいくらでもできている。

責任をとることは、私にとって全く苦ではない。

 

<鈴木氏への質問を募集中です>
下記のフォームよりお送りください。
(すべての質問に回答できない場合もあることをご了承のうえ、お送りください)

コメントや感想をお待ちしています

お送りいただいたお名前、メールアドレス、内容は公開されません。
また、* が付いている欄は必須項目となります。

コンテンツ